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おきさぽ(中間支援)に期待すること、大学との連携について

佐藤 英仁

2011年02月15日

おきさぽ(中間支援)に期待すること

戦後、一貫して増加し続けてきた人口は近年、減少に転じました。山形県では、出生率の低下による人口減少に加えて、別の都道府県への移動による人口減少が深刻です。総務省の人口推計によれば、2010年の移動による減少は、山形県はワースト6位です。ちなみに、秋田県ワースト1位、青森県ワースト2位、岩手県ワースト5位と東北は深刻な状況です。

出生率の低下や若者の流出により、山形県の人口構造はアンバランスになっています。総務省の人口推計による山形県の65歳以上の人口である老年人口の割合を見ると27%となっており、全国で5番目に高い割合です(全国平均は22.7%)。つまり4人に1人が65歳以上の高齢者なのです。実は、65歳以上の高齢者のうち半数以上が一人暮らし、あるいは高齢者夫婦のみの暮らしとなっています。一昔前までは、高齢者に何かあった場合でも、同居している家族が対応することで解決できたのですが、現在はそうはいきません。孤独死のニュースを聞くことがありますが、人事ではないのです。

そこで、おきさぽには高齢者が安心して生活できるという視点を持って活動されることを期待します。特に山形県は豪雪地域です。交通の問題も含めて、大雪が降っても、高齢者が安心して生活できる街づくりが重要です。

もう1つは、移動による人口減少が深刻である現状からも明らかなように、住みやすい街づくり、魅力ある街づくりに努めていかなければなりません。近年、山形県内では中学校の統廃合が進められています。生徒は遠くなった中学校へ不便なく通えるでしょうか。親は安心して子どもを送り出せるでしょうか。行政が提供できないサービスをおきさぽが少しでも担っていくことを期待します。

大学との連携について(学生との繋がり等について)

インターネットの普及により、現在の学生は一昔前の学生と比べて、圧倒的に多くの情報を入手することが可能です。そのため、知識は非常にあるのですが、現実を知らない。ですから、多くの学生に人々がどのように生活しているのか、人々を支えている地域はどのような活動をしているのかなどを実際に現地に足を運んで、見たり聞いたりしてほしいと思っています。おきさぽには是非、その手助けをしていただき、将来、地域で活躍できる人材の育成に協力していただきたいと思っています。学生の若い活力を大いに活用して下さい。

同時に、研究者(大学教員)の専門性(私の場合は経済学、統計学)を活かし、多くの場面でおきさぽの活動に貢献したいと考えています。

佐藤 英仁

佐藤 英仁

東北福祉大学 総合福祉学部 社会福祉学科 講師
博士(経済学)

1980年生まれ。
東北大学大学院経済学研究科博士課程後期修了。専門分野は医療経済学、福祉経済。特に看護分野における様々な諸問題(離職・不足・労働環境等)や岩手県の医療について中心的に研究を行っている。また、ソーシャル・ファーム研究会において、障がい者の雇用についても研究している。現在の社会的活動は、岩手県立大学社会福祉学部非常勤講師(2007年~)、東北大学医学部保健学科非常勤講師(2007年~)、国民医療研究所研究員・幹事(2007年~)、日本医療経済学会幹事(2007年~)、ソーシャル・ファーム研究会(2010年~)等。