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視察研修報告~被災地で学ぶ復興のまちづくり~ 

おきたまネットワークサポートセンター (川西町)

2012年07月23日

平成2478

「キラッと光るおきたま若者交流塾」第5回講座は今年度1回目の視察研修でした。

 総勢23人のメンバーで宮城県に向かい、

「被災地で学ぶ復興のまちづくり」と題して石巻市周辺の復興状況を視察しました。 

石巻市に向かう前に、東松島市野蒜(のびる)地区の様子を視察しました。

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写真は中学校の校舎です。1階の窓はすべて割れてなくなっています。建物の1階部分を超える津波が校舎を襲ったことが想像できます。


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中に入ってみると被害の様子はさらに深刻でした。天井が削り取られ、壊れた配管がむき出しになっていました。天井を超える高さの津波がここを襲ったことがわかります。


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屋内も片づけられてはいるものの、まだ被害の傷跡は消えません。

教室の隅にまとめられた遺品のなかには、2011年度の卒業アルバムや、部活のトロフィーもありました。

日常の生活が地震と津波により一変してしまったことを感じました。

 

地震と津波の被害の凄まじさを目の当たりにし、目的地である石巻市に向かいました。

 

石巻市に到着後、無事にコーディネーターの石井山先生・宮城県青年団連絡協議会のみなさんと合流し、昼食交流会の会場へ移動します。

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宮城県青年団連絡協議会からは5名の方が駆け付けてくださいました。

はじめに、青年団のみなさんから自己紹介をいただきました。

写真左で話しているのが事務局長の岩崎さん、右奥にいらっしゃるのが会長の佐久間さんです。


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宮城県・山形県それぞれの青年団活動や地域活動について、熱く意見を交わしました。

会話に夢中になりすぎて、ご飯を食べるのを忘れてしまうほど...

おなかもいっぱいになったところで、いよいよ視察に出発します。


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ガイドは岩崎さんで、震災当時の各地の状況や実体験を交えて案内してくださいました。


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石巻魚市場周辺の様子です。

地盤沈下のために道路に水が溜まっています。この水の底にはかつての道路が見えました。

仮設の道路からかつての道路まで、1m近く沈んでいます。


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バスを降りられるところではバスを降り、現地の様子を直接見て歩きました。


津波が来たとき、建物の2階に逃げたのにそれでも膝下まで波が来ていたこと、

数百m離れたところから学校のグラウンドに流され、バックネットによじのぼって間一髪のところで生き延びた人がいること、

8時間かけて山の向こうまで歩いて逃げたこと、など

青年団のみなさんが震災当時の実体験を語ってくださいました。


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途中、道路脇に「とまりの駅」という手作りのお店が並んでいました。

テントがふたつ並ぶなかに、3軒のお店がテーブルを並べているだけの小さなお店です。

想いを込めた手作り品や名産品のワカメなど、思わず足を止めて手に取りたくなるものでした。

まだまだ復興が進まない現状を目の当たりにした一方で、ところどころに復興へのエネルギーを感じました。

 

ひととおりの視察を終え、参加者、青年団のみなさん双方から、感想発表と意見交換をしました。

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参加者側からは

何か力になりたい、という思い

自身の経験と重ね合わせて感じたこと、

行政職員という立場で、実際に大災害が起きたときに何ができるだろうと考えたという意見など

それぞれが感じたことを伝えました。

 

青年団のみなさんからは

震災当時、1箇所に集まることすら難しい状況で、青年団として何も動くことができず悔しい思いをしたこと、

第三段階に入ってようやく青年団として動くことができるようになってきたという現状

これからも各地の青年団との交流を続けていきたいんだというメッセージをお話いただきました。

 

予定の時刻を過ぎても話し足りないほど、ひとりひとり、たくさんの想いを抱きました。

 

最後に全員で記念撮影!

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次は宮城県の青年会館に泊まりがけで交流に行くことを約束し、石巻市を後にしました。

 

研修後のアンケートから、参加者のみなさんの感想を一部ご紹介します。

***

○画像やテレビからでは分からない、実体験をお聞きしながら被災場所をみることで、よりリアリティがあった。

○現地青年団の方の「普段の生活を精一杯することが復興につながっていると思う」という言葉が印象に残った。

○被災したところは元のように暮らせるまでにまだまだ時間がかかる中、長い年月の中で私は何ができるだろうと考えて、できることからやっていこうと思う。

○震災や被災地について風化させないためにも、見てきたこと、感じたことを、周りの方にきちんと伝え、今後もできることから支援を続けていきたい。

***

1000年に一度といわれる今回の震災での経験を、これからどう生かしていくか?この視察研修で感じたことをもとに、参加者それぞれに考えています。

また、今回の研修で生まれたつながりをこれからも大切にし、交流を続けながら「復興のまちづくり」を考えていきます。

1日という限られた時間だったこともあり、この視察で知ることができたのは被災地の状況のほんの一部でしかなかったと思います。一度被災地の様子を見たことで満足するのではなく、今後も交流を続けながら、自分には何ができるか?考えていこうと思います。個人的には、青年会館での泊まりがけの交流会をいつ企画するか?が目下の目標です。自慢の地酒を持ち寄って、夜通し語り明かしたら、復興への新しいアイデアが浮かんでくるかもしれません...

宮城県の青年団のみなさんは、山形のみなさんと交流したい!とおっしゃってくださっています。視察研修に参加できなかった方も、次の交流の機会にはぜひ一緒に行きましょう!興味のある方は事務局までお問い合わせください。(ほそかわ)