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南陽市豪雨災害ボランティア報告

おきたまネットワークサポートセンター (南陽市)

2013年08月20日

 8月1日(木)・2日(金)の二日間、南陽市水害ボランティアに参加して来ました。私にとって、実際の災害現場で作業をするボランティアは、初めての経験です。
 ボランティアに行く途中、崖崩れ現場や土のうが積んであるところが多く見受けられました...。見ていると痛々しく恐ろしく感じました。

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 家のすぐそばを流れる吉野川。崖が崩落してしまっています。



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この家は地盤が緩んだため、土台がむき出てしまっています。
大量の土のうが積まれています。





 初日はボランティアセンターとなっている小滝小学校(休校中)で事務のお手伝い、二日目は金山地区で流木撤去作業のお手伝いをさせていただきました。ちなみにボランティアセンターは、二回目の洪水が発生した翌日7月21日に設置されました。
 まず事務の内容は、受付名簿(個人・団体・ボランティア保険加入・ボランティア保険未加入)を見ながらそれらの人数を市内・県内・県外と分けて、データ入力するものでした。名簿を見ると、震災復興支援の恩返しとして、岩手・宮城・福島からの参加が多く、栃木や東京、遠くは兵庫からも参加されている方がいました。
 市の社会福祉協議会の方や市外から参加されている方にお話を伺うと、「金曜・土曜のような週末は、二日間で100人以上が参加するが、やはり平日は半分以下になる。社協の職員は、ほとんどが休みなく対応している。休みが長い大学生などに、もっと参加してほしいが...」とのことでした。

 ウェザーハート災害福祉事務所代表で、防災アドバイザーの千川原公彦さんにお話を伺いました。
 吉野(荻)・小滝地区は、至るところで浸水や鉄砲水、小さな土砂崩れが起こりましたが、消防団による必死の土のう積みや水門調節、区長さんの迅速な避難指示のおかげで、大きな混乱はなかったそうです。しかし小滝地区は空き家も多いため、浸水による家屋の腐敗(虫や異臭の発生)も心配されています。
南陽VC③.jpg





 まずは家に流れ込んだ汚泥を吐き出して、中を乾かします。
そしてこのように、家のまわりに消毒剤をまいてから、石灰(防腐剤)をまきます。


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 ちなみに小滝地区は、すぐそばに国道348号線が通っているため、万一の際はそこを通って逃げることができますが、吉野・金山地区は吉野川がすぐそばを流れているため、もし今回の洪水がさらにひどかったなら、すぐ孤立してしまっていたかもしれないそうです。





 そして二日目は実際に現場作業。岩石が転がってぬかるんでいる、足場の悪い土地でした。流木やゴミで荒れ果てた光景を間近で見て、絶句してしまいました。

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 まずは全員で流木を拾って運んで...スコップやのこぎり、チェーンソーも駆使します。土に埋もれた太い木は、まるでイモ掘り・綱引きのように3~4人がかりで引っぱって掘り起こしました。なかなか手ごわい大木は、チェーンソーで切ってから、それをまた大人数で一輪車で運びました。ボランティアさんのお話によると、チェーンソーを使える人がまだ足りないそうです。

南陽VC⑥.jpg南陽VC⑦.jpg

南陽VC⑧.jpg





 作業現場近くに橋があるのですが、岩盤が崩落してしまっています。橋も実際は、中央部分で割れてしまっています。



 被害現場のすぐ近くに住んでおられるおじいさんに、お話を伺いました。8月1日までご自身を含めて多くの方が、金山地区集会施設に避難していたそうです。ご先祖の遺影・位牌を持って行った方もおられたそうです。
 金山地区では、消防団とは別の自主防災組織が今年から結成されて、今回の水害でも、人命第一をモットーに避難指示や食事の炊き出しを行いました。幹部が5人いて、土砂災害は消防士が対応しました。リンゴ・ラフランス農家の多い金山地区では、果実を初め稲作・畜産農家にも大きな打撃があったようです。田んぼが丸ごと流された農家もありました。おじいさんは、「何十年に一度の雨。やはりこれだけ被害を受ければ、今年の農作物は全滅だな...。」と顔を曇らせていました。
 また牛舎の堆肥が流された農家もあったそうで、金山に留まらず別な地区にも異臭が及ぶのでは、と心配されていました。洪水で吉野川が氾濫した当初は、金山地区は恐怖・混乱の渦に巻き込まれたそうです。避難所から帰っても、自宅の清掃や汚泥の吐き出し、汚損した家具の始末に追われ、なかなか落ち着かないようですが、「こうやって多くのボランティアが来てくれることが、本当にありがたい!」と言ってくださいました。


 今回、豪雨災害ボランティアをさせていただいたことで、改めて自然の脅威はもちろん、自然災害は他人ごとではないということを実感しました。また、自然の猛威の中で人間は本当に無力であることを知りました。
 それでも、一人ひとりがお互いを思いやり助け合うことで、早い復旧・復興に通じることもわかりました。
 久々の力作業で筋肉痛になりましたが、多くの方から貴重なお話を伺い、地域の力になれたという意味では、筋肉痛も心地よく感じます。今後も時間を見て可能な限り参加していければと思います。(恵)